今回は、保護者の方が、ピアノを習わせるうえで大事だなと思っていること、2つを書きますね。
先日、教員時代に担任をした時の生徒(今は大人)から約15年ぶり電話がありました。高校生のイメージしかありませんでしたが、なんと二人の女の子のパパになっていました。上のお子ちゃんからピアノを習いたい、と強くお願いされたそうで、自分の住んでいる市のピアノ教室を苦労して探しているが見つからないとのこと。その後、タイミングよく、私がピアノの先生の勉強会に参加させていただいた、地域も時間も合う先生がいらっしゃって、紹介することができました。お子さんのピアノ教室を探すのに一生懸命動いているパパの姿、いいですね。お子さんのピアノ教室を探したり、レッスンの送迎をしてくれるお父さんは今は珍しくありません。
このように、1つ目は、ピアノを習うには、お母さんだけでなく、お父さんのご理解・ご協力も大事ということ。お母さんはもちろん、お父さん(さらにご祖父母様を含めたご家族全員)の姿勢や、お子さんへの応援、一緒に楽しむ気持ちの有無によって、ピアノの成長、自己肯定感までもが変わってくると思っています。
悪い例ですが、ピアノを習っているお子さんにこんなことを言うお父さんはいないでしょうか?
「ピアノを習って何になるのか」(←ピアノを遊びとしか思っていない)
「できるようになったのか」(←男の特性?ですぐ結果をもとめる)
「俺にはよくわからない」(←知ろうともしない。発表会は来ない)
今の生徒さんのお父さん方にこんなことをいう方はいません。真逆で、理解ある方ばかりでうれしいです。
これを言っていたのは、私の父です(笑)。あれこれ言っても、ピアノを続けさせてくれたので感謝はもち
ろんしていますが、このようなお父さんの態度を見て、強い気持ちで習い事を続けるのは、現代では難しい
かもしれません。(うちは母が音楽好きだったので、私は安心してピアノに集中できていた記憶があります。)
2つ目は、ご家族の、お子さんに対する声かけ・ほめ方の大切さです。ほめ方ひとつで、自分からやる気になり、良い成果につながっていくとされています。
よい褒め方(しかり方も)は、コツがあります。意外と難しいです。保育士のてぃ先生が、とてもよくまとめてお話されているので、よかったら
YouTube てぃ先生 「世界が認めた 最高の褒め方」
で検索してみてください。大まかに言うと、結果だけではなく、その過程をほめる、ということです。レッスンでも生徒さんへの褒め方、間違って弾いていた時の気づかせ方、などに気を付けています。結局、その生徒さんをよく見る、ということが大前提で大事だと思っています。長くなりました~